H27年7月 NEATのすすめ
2015年7月17日
管理薬剤師 佐藤徹也

運動の重要性は以前から指摘されていますが、私たちはどんどん体を動かさなくなってきており厚生労働省の調査では、1997年から2009年で、1日あたりの歩数が男性は8202歩から7243歩に、女性も7282歩から6431歩に減ったそうです。

自分はどうだったか。子供の頃は地域のスポーツ少年団のソフトボール、中学高校はバドミントンに打ち込んだので意識することもなく運動の習慣が身についていた。しかし特に会人になってからは仕事中心、冷や汗やら脂汗やら大人の汗?の流れる毎日に激変してコレステロール値も上がり気味。このままではいけないと、30歳をすぎてから地元の社会人クラブに入って週に1、2回はバドミントンでさわやかな汗も流すようになった。ところが持病の椎間板ヘルニアが徐々に悪化して、6年ほどで任意引退。その代りに週2回のウオーキングは何とか続けてきた。

しかしこういった運動をしないと健康になれないということではなく、日常生活を一生懸命することが運動と同じような効果があることがわかってきました。NEATと言われます。「Non-Exercise Activity Thermogenesis(非運動性活動熱産生)」の頭文字で、「日常の生活活動で消費されるエネルギー」をあらわします。日常生活を営むうえで必要な労働や家事に伴う活動で、買い物や洗濯、掃除、通勤で歩いたり肉体労働したりすることなども含まれます。

平たく言えば、立つ、歩くということでしょう。電話やテレビ視聴など、座ってやっていたことを立って行うなどこまめに動くちょっとした工夫です。これならいつでもトライできるので気楽にできそうです。小さな動きの積み重ねなので劇的な変化はありませんが、健康寿命を延ばすためにはとても大事なようです。
さて、どうしようか。自宅では新聞は夕食後にゴロンと横になって読むのが当たり前になっていたが、たまには立って読もう。電話が鳴れば自分が取ろう。職場では機敏な動きをすればNEATも増え仕事もはかどり一石二鳥、前向きにいこう。

 

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